スキップしてメイン コンテンツに移動

ブラックアウトに気をつけろ!いわゆる泥酔?アルコール依存性の初期症状でもあります。


 
ブラックアウトってご存知の方いらっしゃいますか?

お酒をめちゃくちゃ飲みすぎて、その時の記憶が飛んでしまった。
って経験があるって方は、けっこういらっしゃるんじゃないでしょうか?

それ、ブラックアウトの初期症状ですって。

飲みに行って、泥酔するくらいまで飲んでいて、途中から記憶が飛んで、気がついた時はちゃんと家に帰って布団で寝ていた。
何時まで飲んでいたのか?
お金は払ったのか?
どうやって家まで帰りついたのか?
などなど、全くもって覚えていない。

なんて経験があったら、その覚えていない間、アルコールの影響で脳が麻痺してしまっている。期間限定の記憶喪失になってしまっているのですよ。

「いや〜、昨日は飲み過ぎちゃった!」
では済ませない、怖〜いコトが待ち受けているかもしれませんよ・・。

目次

①実は怖いぞ!ブラックアウト。
②虫食い的に起こるもの。
③長時間に渡るもの。
④わたしのブラックアウト体験記
⑤ブラックアウトから依存性へ


 

 ①実は怖いぞ!ブラックアウト。

「ブラックアウトなんて言ったって、所詮は酔って記憶が飛んじゃうくらいのコトでしょう?」
と、軽く考えていると、怖いです。はい。

ブラックアウト。わかりやすく言えば、お酒を飲み過ぎて泥酔して、その最中やその後の記憶が無くなる状態のことを言うのですが、
何故に泥酔すると記憶が無くなるコトがあるのか?というとですね、
お酒をたらふく飲んで、体内の血中アルコール濃度が高くなることによって、脳の記憶を携わる部分(海馬という部分)が麻痺してしまい、一時的な記憶喪失障害を起こしてしまうのです。

一時的とはいえ、脳の海馬が麻痺する。ということが度重なるとどうなるか、といいますと、
脳全体が次第に萎縮してしまうことがあるというから恐ろしい!
「ウェルニツケ脳症」という脳が萎縮していく病気があるそうですが、
この病気の主な原因は、アルコールの大量摂取などによる脳の麻痺なんだといいます。
まさに、ブラックアウトを頻繁に起こすような飲み方をしていると、脳が萎縮していってしまう「ウェルニツケ脳症」になってしまう可能性が高くなるのです。

わたしがアルコール依存性の専門病棟に入院した時のことですが、
入院する患者は、入院当初に必ず脳のCTを撮られます。
アルコール依存性の人は、大抵、ブラックアウトは経験していますので、脳のCTを撮って、脳の萎縮具合が検査されるのです。

ちなみに、初めて入院した人は、それほど目立った萎縮が見られた人はほとんどいませんでしたが、
何度も入退院を繰り返すような筋金入り(?)の依存性者の脳のCT画像は、明らかに萎縮が見られるものがかなりありました。

そういう人と話してみると、もれなくブラックアウトのヘビーな体験者でした。
アルコール依存性歴も何度も専門病棟に入退院を繰り返しているだけあって、一旦お酒を飲み出すと自分の意思では止めることができずに、泥酔しては記憶を無くし、ほとんどが寝落ちして目が覚める。という人たちですから、
ほぼ毎回ブラックアウトを起こしていると言っても言い過ぎではないでしょう。
やはり、そういう人は度重なる脳の麻痺の結果、
脳の萎縮が始まってきてしまっているのですね。

脳の萎縮を引き起こすというブラックアウトですが、これにも初期段階、といいますか、割とどんな人でも調子に乗って飲み過ぎたりしただけでも起こしてしまうものから、
お酒を頻繁に大量に飲むことで、血中のアルコール濃度が度々高くなってしまい、かなりの長時間に渡って記憶が飛んでしまうものまでかなり多岐に渡って症状が違ってくるそうなので、
それらをちょっと深掘りしてみたいと思います。

 

 ②虫食い的に起こるもの

これは、多分お酒を飲む多数の人が経験したことがあると思います。
「飲み過ぎちゃったせいか、ぜんぜん覚えていない〜!」
みたいなセリフ、言ったことありませんか?
コレも広い意味でのブラックアウトなんですってよ!

こういった虫食いのようなブラックアウトは、割とよく見られるようですよね。
お酒を飲んでいる時の記憶はほとんどしっかりしているのに、ある部分だけどうしても思い出せない。ということは、お酒を飲むほとんどの人が経験がお有りではないですか?

アルコール依存性専門病棟のドクターの話しでは、そういった虫食いのようなブラックアウトでの脳の麻痺の具合は一時的なもので、脳の萎縮などに見られるような深刻な事態の心配は、まださほど必要ないとのことですが、
今後、お酒の飲み方が変わってくると、より深い記憶の喪失症状が現れてくる可能性は非常に大きいのだそうです。
そうなってくると、脳の萎縮から来るさまざまな症状が現れてきてもおかしくないと言います。

 

 ③長時間に渡るもの。

ところどころ、部分的に記憶がない。覚えていないというような、虫食い的なブラックアウトとは違い、
お酒を大量に飲んで泥酔し、飲み出してからの記憶が全くなくなってしまう。全く何も覚えていない。というような長時間に渡ってのブラックアウトは、あまりよろしくないそうです。

あまり長期間に渡って脳が麻痺を繰り返すと、脳の萎縮が進行して行き、ゆくゆくは認知症や先に書いたウェルニツケ脳症などに見られる神経系の障害などが引き起こされることもあるとのことなので、「酔っ払って記憶が飛んだ!」などと甘く見てはいけません。

ちょいちょい断髪的なブラックアウトを起こしながらも、気にせずその調子で飲み続けていくとですねぇ、
アルコールは恐ろしいことに身体に耐性を作り、それでも習慣的に飲み続けていくと、それまで飲んでいた量では以前のように酔えなくなりますから、自然と飲む量が増えていって、それに伴って初めは虫食いの様な記憶の欠落だったのが、量が増えていくに従って、かなり長期間に渡っての記憶の喪失が起こるようになります。

アルコール依存性専門病棟で話しを聞いた人も、
ほとんどが、最初は飲み過ぎた時にちょいちょい記憶が飛んでいた程度だったそうですが、
ある時期からそれまで飲んで泥酔していた量を飲んでもなかなか酔えなくなり、飲む量もどんどん増えていって、気がつけばそれまでは断片的な記憶の飛びが、次第に飲み出して次に気がつくまで
一体どのくらい飲んだのかなど、一切思い出せないという、かなりの長期間のブラックアウトを毎度起こしていたそうです。

ちなみに、こう話してくれた人たちはほとんどが、入院当初な脳のCT撮影で、脳の萎縮が認められた人たちでした。

 

 ④わたしのブラックアウト体験記

わたしもブラックアウトで記憶を飛ばした経験はあります。

例えば、外で友人たちと飲みに行って、調子が乗ってきて、かなりのお酒を飲んだらしく、気がつけば二日酔いで頭がガンガンするので目が覚めたら、全然覚えていないのに、ちゃんと家に帰ってベットで寝ていた。という。

もちろん、一緒に誰たちと飲んだか、一軒目で乾杯して、最初に何を飲んだか、くらいは覚えていますが、その後の記憶が全く定かではないのです。
後から一緒に飲みに行った友人たちからの心配の声とかクレームとかは一切なかったので、非常に
酔っ払っていたのは確かですが、特に迷惑な行動をしたわけではないようなので、その時は一安心しました。
しかし、2軒目にどこに行ったのか?どれくらいの量を飲んだのか?お金はちゃんと払ったのか?
一体どのようにして家まで帰ったのか?どうやらちゃんとお風呂に入ってベットで寝ていたようだが、どうやって?などなど。
いくら思い出そうとしても、全然思い出せないのです。

幸いなことに、わたしは断片的なブラックアウト、部分的に記憶が喪失していることは何度かありましたが、
上記のような長期間に渡るブラックアウトは、実は上記を含めて2度ほどしか経験がないのです。

おかげさまで、アルコール依存性専門病棟での入院当初の脳のCT検査で脳の萎縮は指摘されませんでした。ヨカッタ!


⑤ブラックアウトから依存性へ

ブラックアウトがアルコール依存性の初期症状だとおっしゃる依存性の専門医もいらっしゃるようですね。

確かに、頻繁にブラックアウトを起こすほどにお酒を飲んでいると、
アルコールに対する耐性も強くなっていくでしようし、そうなると更にお酒の量も増えていくでしょうから、自然、アルコールに過度に依存してしまう結果になってしまうのは否めませんよね。

ブラックアウトを起こすこと自体が、その人がアルコール依存性である。という結びつきはありません。
アルコール依存性ではない飲酒者でもブラックアウトは起こりえることです。

ただ、注意していただきたいのが、ブラックアウトは、ある程度、酔いが回るまで飲むことによって起こる脳の麻痺が原因ですので、頻繁にブラックアウトに至るまで飲むということは、かなりの大量のお酒を、定期的に飲むことになります。
アルコールに対する耐性が高まってきている状態で定期的にブラックアウトに至るほど大量のお酒を飲んでしまっていると、
いずれ、精神的にアルコールに依存してしまうようになるのも仕方ないことでしょう。

ブラックアウトは飲酒する人ならば、ある程度度を越した飲酒による酔い加減で、割と簡単に起きてしまう記憶が飛んだ状態のことですので、さほど珍しいことではないのですが、
あまり頻繁に起こすようになるとか、飲み出して気がつくまで長時間に渡って記憶が喪失した状態がちょくちょく有る、という人は、アルコールに対する耐性も高まってきていて、お酒の量も増え、精神的な依存も強くなってくると思われますので、精神的な依存だけでなく、身体的な依存も現れてくる可能性が高くなるようです。

ブラックアウトを度々起こす人がアルコール依存性と診断を下されるようになるのは、時間の問題だと言っていいと思います。

「また飲み過ぎて、覚えていない〜!」
などとお酒での記憶の飛びを軽く見ていると、いずれはアルコール依存性に陥ってしまって、楽しい楽しいお酒を諦めなければならなくなる・・かもしれませんよ!

アルコール依存性だけてはありません。
もしかしたら、いずれは脳の萎縮による影響で認知症や神経障害などを引き起こすこともあるかもしれません。

ブラックアウトは、黄色信号。要注意ということを教えてくれる大事なサインかもしれません。
このサインを見逃さないように、お酒との付き合い方を是非見直して見るのもとても良いことだと思います。

くれぐれも、
ブラックアウトには気をつけろ!ですよ。

コメント

このブログの人気の投稿

アルコール依存症の人の離婚率・独身率はめっちゃ高い!って、ホント⁈わたしは、離婚してますけど・・。

  以前のブログにも書きましたが、 わたしは、10年ほど前に、離婚しています。 理由は、一応いわゆる「性格の不一致」ということで片付いていますが、 一番の本当の理由としては、なんと言い訳しようが、恥ずかしながら、わたしのアルコール問題と、それにも関連している持病に、元の夫が愛想を尽かした。 ということになる。と、認識しています。 後半で少し触れることになると思いますが、 例え、他にも様々な理由があったとしても、「アルコール依存症」という目をつぶることができない事実がある以上、それが第一の理由となり得る。 というのが、アルコール依存症の人が抱えていかないといけない、対人関係での少し悲しい立場である。 と、今は自分に言い聞かせています。 さて、 アルコール依存症の人の離婚率は、男性、女性ともに、大変多いのだそうです。 ただ、公の離婚率の数字にあまり出てこないのは、 離婚理由に「自分もしくは、相手がアルコール依存症だから」と挙げている人たちが、あまりに少ないから。だそうです。 確かにわたしも「離婚の理由は?」と尋ねられたら、「いわゆる、性格の不一致というヤツです」 と答えていますもん。 アルコール依存症専門病棟に入院していた時思ったのですが、 そこの入院患者、特に入退院を繰り返している人は、ほぼ全員と言っていい程、離婚経験者か、元々独身の人ばかりでした。 今回は、これは避けては通れないですよね。 わたしのことも含めて、わたしが入院したアルコール依存症専門病棟の入院患者から聞いた話と、 アルコール問題を抱えた人の対人問題など。 アルコールと離婚、対人問題についての考察です。 目次 ①アルコール依存症専門病棟で聞いた話  男女で分かれる?離婚・独身・対人関係 ②やっぱり、堂々とは言えない・・のかな?  離婚理由で夫と妻・どっちも言いたくない訳 ③わたしの場合 ④最後に    ①アルコール依存症専門病棟で聞いた話  男女で分かれる?離婚・独身・対人関係 アルコール依存症専門病棟で、最初に感じた感情、というか、感想というか・・。 「 孤独っぽい人たちが集まっているな。」 というのが、わたしの、入院している患者の様子を見て知って思った正直な感慨です。 わたしが入院した時の患者は、全員ほぼ40人くらい。男女比は、だいたい、5:1くらいだったか。と覚えています。

「ドライドランク」・断酒してから起こる?再飲酒の落し穴!わたしも見事にハマりました⁈

「 ドライドランク」 直訳すると、「シラフの酔っ払い」などと言うようです。 文字通り、一滴もお酒を飲んでいないのに、まるで飲んで酔っ払ってしまっているような状態になってしまうこと。だそうです。 わたしがこの言葉を初めて聞いたは、アルコール依存症専門病棟に入院していた時に受けた講義でと、入院仲間たちとの会話の時でした。 いくら講義で教えられても、入院仲間たちがその話で盛り上がろうとも、その時は全く意味がわかりませんでした。 お酒を飲んでいないのに酔っ払っているかのような状態になる。って、どういうこと? ドライドランクと聞いて、そして、お酒飲んでないのに酔っ払う、と聞いて、すぐに理解できる人はそうそういませんよね。 そこで、わたしなりに後になって少し勉強したことを、できるだけわかりやすく書いてみたいと思います。 後から気づいたのですが、実はわたしもしっかり体験していたみたいなんです。 「ドライドランク」・「シラフの酔っ払い」って何なの? 目次 ①ドライドランクっていつなるの? ②ドライドランクってどうなるの? ③ドライドランクの危うさ ④わたしが体験したドライドランク ⑤再飲酒に落ちないために    ①ドライドランクっていつなるの? アルコール依存症専門病棟での講義でも、入院の患者仲間たちの話でも、 ドライドランクが起こるのは、どうやら、人によって時期はさまざまだそうですが、断酒を始めてしばらく期間が経ってから症状がでるらしいです。(もちろん、出ない人もいます) お酒をやめてすぐに出る人もいるし、かなり時間が経ってから、いきなり出てくる人もいるらしいのです。 神出鬼没。まさに「アルコール・テロ」とでも言っちゃいたいくらいに恐ろしい。 わたしが、実際にドライドランクの体験談を聞いたのは、アルコール依存症専門病棟での入院仲間から聞いた話と、そこで行われたAAのミーティングで、参加者の人からが聞いた話しだけですが、その時聞いた話も全くチンプンカンプンでした。 あ、「ドライドランク」という言葉は、元々AAで使われていた言葉だそうです。AAのミーティングで教えてもらいました。 入院していた時の患者仲間の話では、残念ながら長期間断酒を継続できた人が1人もいませんでした。わたしが直接聞いた人のほとんどが、我慢してお酒を飲まないでいられたのは平均一週間くらい。その間に肉体的な症状

アルコール依存症病棟にまでお世話になったわたし。一緒に闘いましょー!

子育ても、ひと段落しました。 結婚生活も、とても穏やかに終了しました。 毎日、仕事と家のことと母との呑気な生活と。 慌しくも充実した日々を送っています。 食べることと、 漫画と、 小説と、 お肌な手入れと、 ナチュラル系のオシャレが好きな、 50代。まだまだ、これからです。 今、世間では、長期にわたる自粛生活で、 ほとんどの人が、今までとは全く違う生活様式に戸惑いながらも、少しずつ慣れてきたみたいですよね。 わたしも、仕事は、昨年はほとんど在宅で行っていましたが、 最近になって、また、職場に行って仕事ができるようになりましたので、 家でばかりの生活から少し解放されて、 ちょっと、緊張感が緩んできたのは否めないところです。 少し、おばちゃん的な心配事をお話させてください。 飲食店が飲酒の制限をされていることもあって、 「家飲み」というのが、いろんなところで注目されているようですね。 「家で飲酒する」という習慣は、すっかり定着してきています。 その上、 在宅ワークなどで家の時間が増え、 出勤しない分、自分で自由に時間の管理ができるようになりました。 休日と平日の境も曖昧になって、いつでも好きな時間に飲食可能ですので、 自分では、それほどの問題がある飲酒はしていない。と楽観視している方の中にも、 アルコールが入らないとどうもやる気がでない。 アルコールがないと、時間を持て余してしまう。 などといった、 すっかりアルコールに生活をコントロールされてしまっている可能性がある方が増えてきているかもしれません。 少しでも思いあたる方は、 すでに、アルコール依存症になってしまっているかもしれません。 かくいうわたしも、 今から10年前に、アルコール依存症と診断され、 当時の夫から依存症の専門病院に入れられた、 立派なアルコール依存症者でした。 でした。 と過去形で言っていますが、 決して、過去形ではないんですよ。依存症との闘いは。 これが、最も難しく、悩ましいところです。 わたしはアレヤコレヤありまして、 現在、7年程の間、運良く(?)、それこそ一滴のアルコールも身体に入れず、 今も、全く飲酒とは無縁の生活を、おかげさまで送れています。 でも、たとえ7年間、一滴のアルコールを身体に入れていなかろうが、 現在は全く飲酒とは無縁の生活をしていようが、 明日、 もし、 ビールを、一口だけ