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飲酒運転事故に想う。


8月25日、今から15年前、
わたしが住む福岡市の海の中道大橋で、家族5人が乗ったRV車に普通自動車が追突し、乗っていた幼い子ども3人が海に投げ出されて亡くなった。
という、痛ましくも悲しい事故が起きました。

追突した普通自動車を運転していた男性が飲酒運転だったこともあり、
福岡ではこの事故の後、「飲酒運転撲滅」の機運が高まり、飲酒運転撲滅キャンペーンが県を上げて取り組まれています。

この事故が起きた当時、わたしは自分がアルコール依存症などと思いもしていませんでしたので、
「かわいそうな事故だなぁ・・  。」とは思えども、普通に毎日お酒を飲む日々を送っていました。
元々わたしは、ほぼペーパードライバーですので、幸運なことに飲酒運転はしたことはありませんが、今ほど刑罰も厳しくなかった昔の話をさせてもらうと、20代前半くらいは、大学の友人たちと少し離れたところに車で出かけて、夕ごはんに軽くビールなどをひっかけて、また車に乗り込んで帰った。という経験はあります。
その時事故などを起こさずにすんでよかった。と安堵する気持ちと、若気の至りでは済まされないことをしてしまった。という、深い反省の気持ちで、思い出すたびに胸が苦しくなります。

飲酒運転とアルコール依存症は深く関わっています。
アルコール依存症の人が全て、飲酒運転の経験があるとは決して言えませんが、
飲酒運転を行った運転手に、アルコール依存症の疑いがある人がかなり見られる。という調査結果も出ているそうですね。

 

 わたしがアルコール依存症の治療と学習で入院したアルコール専門病棟にも、飲酒運転を行い、警察に検挙されて、アルコール依存症の疑いがあるということで、入院治療と学習のために来ていた人がかなりいました。
(この病院は、アルコール依存症で飲酒運転などの問題を起こした人の教育と治療を行うことを警察と連携して行っている病院です。)

そのうちの何名かは、自宅が都市部ではなく、バスやタクシーなどの公共交通機関がないため、飲みに出かけるにしても、ちょっと買い物に行くにしても車を使わないと不自由な思いをしてしまう。という人でした。
この病院に入院している人たちは、日中からお酒を飲むような人だったため、アルコールが残った状態で車で出かけることは、日常茶飯事だったようです。

あと数名は、都市部に住みながら、アルコールが身体に入っていても、「ちょっとそこまでだから大丈夫だろう」とか、「このくらいじゃ酔った内に入らない」などという過信や甘い考えによる、
なんとも考えの浅い理由で飲酒運転を行っていた人たちでした。

彼らは一律、運転免許は剥奪されていたようですが、彼らが物損事故だけで、人身事故を起こした人が1人も居なかったのが、唯一の救い思います。



今、この福岡だけでなく、全国的に飲酒運転の撲滅に向けての運動が盛んに行われているようです。
実際、福岡では15年前の痛ましい事故の後、飲酒運転の取り締まりも厳しくなったそうですし、運転する人の意識も変わってきたからか、飲酒運転は、かなりの数、減ってきているようですが、まだまだテレビのニュースを見ていると、飲酒運転の事故の話題が残念ながら流れています。

わたしは今、断酒を継続できています。
飲酒運転について思うことは、もちろん許されることではありませんので、厳しく取り締まることや、撲滅に向けての活動はもっともっと活発に行われて欲しいと願っています。
それと同時に、車の運転をしなければならないのに、お酒を飲んでしまう人。飲酒運転の陰にある、アルコールに依存してしまっている人たちに、アルコール依存症の教育をもっと行って欲しい。ということです。
飲んではいけない場面でも、飲まずにはいられなくなってしまった人たちに、アルコール依存症というものの病気の深層や、アルコールによって失うものの大きさなどの教育を刑罰とともに行って欲しいと思います。

なかなか、飲酒運転ゼロにはなりませんね。
とても悲しいことです。
15年前の事故のニュースを見て、当時の事を思い出して、
そして今、アルコール依存症と診断されて、結果、断酒の継続ができている状態で、
アルコールというものの側面を、改めて恐ろしく感じます。
アルコールというものは、双刃の剣だと思います。上手く付き合えば、人々の交流を活発にし、疲れを取り去り、ストレスを緩和してくれます。
しかし、一方では、飲酒運転を筆頭に、さまざまな問題を巻き起こします。
わたしも、アルコール依存症と診断された者として、これからも、このブログで、細々ですが、アルコールに関する問題提起を含めて、発信していきたい。と思っています。

飲酒運転ゼロを目指して!
わたしも微力ですが、応援させてもらいたい。と思います。


 

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