わたしが、「アルコールと訣別しよう!」
と決心して、どんなことをしたか、どんなことをしなかったか。
などを、一生懸命に覚えている限り思い出して、
書いてみたい。
と思います。
危なかったこともありつつも、
一応、7年間の間、アルコールを一口も口にしないで過ごせています。
アルコールをほぼ毎日大量に飲んでの吐血。緊急入院した先でアルコール依存症と診断されてから、アルコール専門病棟に3ヶ月入院して、退院後、再飲酒。そして、再吐血で再緊急入院。
とまあ、
ざっくりと書くと、わたしのアルコール遍歴はこんなもんです。
最初の吐血の前は、自分がアルコール依存症であるなどと夢にも思っておりませんでした。
ただ、酒が強い大酒飲み。だとは自覚していました。毎日、かなり大量に飲んでいました。
ですので、わたしがアルコール依存症である。と診断されてから以降だけの期間だけじゃなくて、
自分でもお酒の量が、この頃多すぎか?
と、少し心配しながらも、結局たっぷりと飲んでいた頃から、すでにアルコール依存症だったのでしょう。
上に書き出した遍歴以上の長い期間、
立派な、アルコール依存症者だったのだと、
今ではちゃんと自覚しています。
さて、再飲酒で吐血をして、流石に参ったわたしは、今回こそは、腹を据えて、真剣に、アルコールと縁を切ることを決めました。
その上で、アルコールと訣別する為に、7つの努力目標としてのやるべきことと、やらないことを決めて、そちらの方に暮らし方の方を無理矢理でも合わせるように努力して行きました。
そのことプラス、
最初の二週間くらいは、
「わたしは、アルコール依存症だから、
アルコールのコントロールができない!」
と、念仏のようにいつもいつも、ブツブツとつぶやいていました、
お恥ずかしい話ですが、道を歩きながらつぶやいたりもしていましたので、すれ違った人から怪訝な顔をされる。ということもありました。
ここからは、
アルコールと訣別するために、わたしが心がけて、実際に今のところ7年間は成功している7つのお約束をご紹介したいと思います。
お酒を止めたい。と思っている方のほんの少しのヒントにでもなれば、
とても嬉しいのですが。
目次
アルコールと訣別する為に
やつたこと。やらなかったこと。
①お腹を空かせない
②よく眠る
③ストレスから逃げる
④一人の時間を作らない
⑤とことん好きな事をする
⑥自分を褒めまくる
⑦どうしようもない時は
誰かに相談して話を聞いてもらう
これは、アルコール専門病棟での食事から学んだものです。
アルコール専門病棟に入院して、いろいろと驚いたことがあったのですが、
食事の量の多さには、本当にビックリしました。
オカズはそれほどではないのですが、大袈裟に、ではなく、ご飯は女性のモノでもどんぶりご飯てんこ盛りで、お残しは許されなかったのですから、
慣れるまで、かなり苦痛な思いをしたのを覚えています。
何故に?と看護師さんに聞いてみたところ、
「お腹がいっぱいだと、あまりアルコールを欲しなくなるから」だそうでした。
確かに!
お腹いっぱいの時って、流石にそれほどお酒が飲みたい。とは思いませんよね。
わたしのことで考えてみると、
大抵、お酒が美味しい!と思う時は、お腹が空いて喉が渇いた時でしたもの。
ご飯をしっかり食べて満腹の時って、それで満足しているので、お酒はもういいや。ってなりやすいですよね。
ということで、お腹を空かせない。満腹作戦を①番手に持ってきました。
この時、満腹になるまで食べるものは、もちろん食事限定です。もっといえば、ご飯。お米をしっかり、しっかり、食べましょう。
お菓子、とくにポテチとかスナック菓子などや、
オツマミみたいなものは、「酒のみて〜!」となって、逆効果になる恐れがありますので、避けて下さい!
ちなみに、わたしは、この作戦を実行していた時は、流石にどんぶり茶碗ではないものの、
毎食事時に、ご飯は2膳!おかわり!でしたね。
とにかく、深く考えずに、お腹を常にいっぱいにして、「いや〜、満足!満足!」
となりましょう。
これは効きますよ!
とにかく、無駄に夜更かしして、いいことはありません。
時間を持て余します。
余計なこと考えて、ロクなことはありません。
とにかく、早く寝ちゃいましょう。
もともと、お酒がないと眠れなかった人がほとんどですよね。
アルコール依存症になってしまうまで、お酒を飲んでいた人は。
わたしも、そうでした。
お酒の力を借りてでないと眠れない。という人は、
慣れてくるまでは、内科でも、心療内科にでも訪れて、「お酒やめたら、眠れなくなってしまいました。」と訴えて下さい。
睡眠薬まではいかなくとも、誘眠剤を処方していただきましょう。
わたしが入院していたアルコール専門病棟でも、
夜眠れない人には、誘眠剤を処方してくれていました。
眠れないからといって、無理はせず、お薬の力を借りてしまいましょう。
ただし、ネットなどてよく分からずに購入して使用すると、
今度は、眠剤の依存症になってしまっては身も蓋もないですから、
ちゃんと、病院やクリニックに行って、処方してもらって下さい!
③ストレスから逃げる
ストレスはダメです。
イライラしたり、落ち込んだり・・
などの時は、依存症の人でなくても、お酒がほしくなりがちですよね。うんうん。
しかし、ストレスって簡単に言ってしまっても、
極端な話、動き回ったら動き回った分、
そこそこで発生しませんか?ストレスって。
ストレスが無い。というのは、ハナから無理な話だと思うから、
いっそ、「ストレスは有る」と、そこは大人しく受け入れて、
上手に、ストレスの原因になりそうなものから逃げ回る。
というのはいかがでしょうか?
例えば、
職場の上司の親父ギャグがストレスになる。などという人は、その職場を辞めることは無理だろうから、その上司からひたすら逃げる。
寄り付かない。出来れば、顔もまともに見ない。
あと、友達の相談ごとが実は自慢話みたいでイライラする。などという場合も、この際、その友人と思い切って距離をおいてみましょう。
「なにもそこまで・・」などと、気にしないで下さい。
その、感じてしまったストレスが、アルコールに引き寄せられる原因になるのですから、
この際、上手に、逃げ回ることだけに集中しましょう。
ストレス、来たー!
と思ったら、まずは逃げる!
いっそ、それから逃げ回ることをむしろ楽しんでしまいましょう!
実際やってみると、
案外、ゲームかなんかやってるみたいで、
楽しくなってきたりして、
慣れてくると、めちゃくちゃ楽になりますよ。
④一人の時間を作らない
文字通り、一人の時間を意識して作らないようにすることも、アルコールを訣別する上で、とても大切なことだ。
と思います。
忙しい時や、何かに夢中になっている時。
誰かと楽しく一緒の時間を過ごしている時、
などは、あまりアルコールのことを考えなくて済む。
と思いませんか?
そこでです、
とにかく意識して、一人の時間を作らない。
特に、アルコールを絶ってから、まだあまり時間が経ってない方。始めてから1ヶ月くらいは、
これは、意識してやっていただきたいです。
わたしも、「アルコール止める!」と決意してから1ヶ月くらいは、
「一人で、部屋で、ボーッとのんびりする。」
という状態に浸るのは、NG!としました。
仕事をしている時は、忙しい職場なので、あっという間に時間が経ちます。
仕事から自転車で家に帰る道すがらが、再飲酒を引き寄せてしまった過去があった程のディンジャラスTimeですので、ことのほか注意していました。
どのようにしていたか?というと、
「絶対に寄り道しない!」
子どもか?というような声が聞こえて来そうですが、その当時は真剣でした。
今までみたいに買い物に寄ってから帰る。ということは諦めました。はい。
(買い物は、休日や家に帰ってから、同居の母と一緒に行くようにしました)
あと、家での過ごし方も、かなり以前より変えました。
まず、出来るだけ一人で過ごさないように。
家族の誰かと一緒にテレビやビデオを見たり、
ゲームをしたり、
一人で本を読んだり、パソコンをいじったりする時も、誰かが居るリビングで行うようにしました。
意識して、一人でボーッと過ごす時間を無くす。
常に意識して何か活動をする。
わたしは、実際に、アルコールを絶ってから1番辛い時期に、この作戦でかなり苦痛なく、アルコールから離れ続けることができました。
これは、裏を返して、「嫌いなことやイヤなことはしない。」と言った方が分かりやすいかもですが、
「好きだ!楽しい!」という気持ちになれることだけを追求して、
「嫌だけど、キライだけど、仕方がない」ことは、この際、しばらくは、ゴメンナサイしてもらいましょう。
ということを言いたかったのです。
勘違いしないでくださいね。
嫌だ、キライだ。といっても、
例えば、「仕事行きたくない。嫌いだ!」と思って、実際に仕事に行かなくなって、それが理由で会社クビになったら、困りますよね。そっちの方がイヤですよね。
そういうことじゃないんです。
怒られるから、とか、嫌われるから、とかの理由で、本当はやりたくないことを無理してやっている。
というような状態から、これを機会にサヨナラしてみませんか?ということです。
先ほどのストレスから逃げ回る。というのと同じニュアンスなのですが、
イヤなことを我慢してやってる時って、ストレス、半端ないですよね。
ちょっと、考えてみましょう。
今直面しているアルコールの問題を解決しよう。って時に、1番の強敵のストレスを抱え込むのが果たして正解なんでしようかね。
イヤな付き合い。イヤな会話。嫌いな会合。
ストレスにしかならないそんなモノは、
とりあえず、今だけでもゴメンナサイしてください。
逆に、
「好きでもなかなか時間が取れなくて、最近ほとんどやれてない。」なんてものは、
無理にでも時間を作って、思いっきり集中して楽しんでみましょう!
心が満たされて、夢中になって、いつのまにかアルコールのことを忘れられる。
ということは、とことんやりましょう!
⑥自分を褒めまくる
そうです!
これまでも、そしてこれからも、
一生懸命頑張っているあなた自身を褒めましょう!
大好きだったアルコールを、たとえ依存症になってしまったからといって、
「止めよう!」と決心して頑張っているあなたは、ホントにエライです。
ちなみに、7年間、アルコールを一滴も口にしていない、わたしもエライ!なんちゃって。
朝ちゃんと起きれたから、
子どものお弁当、今日もちゃんと作れたから、
嫌で仕方なかった友人との電話を早く切ることができたから、
などなど、なんでもいいんです。
頭の中から、否定的な思考が湧いてくる余地がないくらい、自分のことを褒めてあげましょう。
アルコールを絶ってから、しばらくしてきたら、どうしても気分の落ち込みが襲ってきます。
そんな時は、自分の気分をアゲていきましょう。
自分の気分をアゲてノセたら、勝利が見えてくるかも。です。
今まで書かせてもらったものは、
わたしが再飲酒の末に、断酒を決断した時に、
毎日の生活を送る上で、気をつけていたり、
心がけてきたりしたことを、
アルコールでの悩みがあって、お酒を止めたい。
と思っている方の何らかの参考になってくれれば。
と考えて書いたものですが、
実際には、
アルコール依存症かも?と真剣に悩んでいて、
小手先の工夫程度ではどうしようもない。
という方のほうが、このブログを読んでくださっている方の中には多いのでは。
そういう、今、どうしようもなく悩んでいる方は、
やはり、アルコールの問題を専門的に診ている専門の病院や、心療内科などに相談してみるのが一番良い。と思います。
どこの病院に行けばよいか、分からない方は、お近くの保健所や役場などのアルコール専門の相談電話などや、公的な機関以外にも、いろんなサポートセンターが、スマホなどで検索すれば、深 すぐに見つかると思います。
正直に、「アルコールの問題があるのですが。」
などの初歩的な質問でも大丈夫だそうです。
専門の方が、とても親切に教えてくれます。
わたしも、
再飲酒後、断酒期間に、どうにもキツくなってしまって、
藁にもすがる思いで、地元の保健所の「アルコール相談室」に電話して、とりあえずいろいろ話を聞いていただいてとてもスッキリでき、「もう少しで楽にれるなら、もう少し頑張ってみよう!」と、
とても気持ちを軽くしてもらった経験があります。
もちろん、こういったデリケートな問題を相談するのは、いろいろと心配ごともあるでしょうが、
公的な相談窓口は100% 。ボランティア団体である断酒会などのサポートグループも、ほとんどの組織が、しっかりと個人情報などは守ってくださいますので、安心して相談しても大丈夫です。
いくつか、アルコール依存症の抜本的で唯一の解決策、と言われている、アルコールとの訣別。断酒について、わたしの経験の中で、やってみたり、やめてみたり、と、断酒に向けての試行錯誤、紆余曲折を書かせてもらいました。
わたしは、専門家ではありませんので、
明らかにアルコール依存症である。と思われる方は、やはり専門で活動されている医師や専門家の方にきっちり頼って、しっかり学習してアルコール依存症のことを理解した上で、
断酒に取り組む。というのがやはり一番間違いない。と思います。
アルコール依存症では、離脱症状などの、身体的な問題が出てくることもあります。
わたしも、(自分の事もいろいろありましたが。)
アルコール専門病棟などで、いろんなアルコール依存症者に、出会ってきたので、多少はわかるのですが、
突然、離脱症状の発作に見舞われる方もいらっしゃるようです。
こういう怖いこともある。
ということを知っていただいて、
その上で、出来れば、アルコールの問題があるのでしたら、
先にご紹介した、公的、その他のサポートセンターなどにとりあえず相談してみて、
然るべき病院を紹介してもらうなりしてもらうのが、最も的確で、結局、一番の回復への近道になる。と思っています。
そうした上で、それでも気分がよくない時などに、わたしも試したお約束を試してみて下さいね。
アルコール依存症での最も厄介な敵は、孤独感だと思います。
ホント、一人で悩まないで、誰かに素直にhelpを求めましょう!
そして、毎日の生活は、
よく食べ、よく寝て、ストレスから逃げ回る!
ですよ!

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